ローマの休日

たまたまテレビで放映された時に録画して、母と一緒に観ました。オードリー・ヘプバーンのファンだった母は、若いころ映画館で観たのよと、懐かしそうに話していました。その時、私はまだ20代。王女という響きや立場に憧れ、切ない恋の行方には「好きなら、一緒になればいいじゃない」と思っていました。素敵な内容だけど、あくまでも昔の名作ね、という感じで。

ところがところが!40代でもう一度観た時に、感じ方が違うことにビックリ!王女アンが城を抜け出して、街や自由を楽しんだりするところや、恋模様のところは似たような感想だったんですが…。

アンが恋をあきらめ、王女という自分の使命を受け入れた、その瞬間。アンの表情。少し前までの天真爛漫な少女ではなく、責任を受け入れた、大人の表情になったことに氣づいたんです。その時の切なさ、だけど、その反面の、カッコ良さ!自分のやるべき事に氣づき、それに向かい合ったアンはとっても立派で、自分もこうありたいと強く思いました。そして、単純だった20代の私。内面の成長って、こういうことか。「同じ映画でも、観た時の年齢によって感じ方が変わるのよ」と言っていた母の言葉の意味が、やっとわかりました。さすが母、伊達に長く生きてないなァ。

大人になったのは、アンだけじゃなく、私もでした。この映画を通して、自分自身の変化が感じられたので、思い出深い、好きな映画の1本となりました。
ミュゼ横浜